あなたの愛し方、私の愛し方①

こんにちは、あるいはこんばんは。品田沙織です。

「この人って私のことを本当に好きなのかな?」

パートナーに対してこんなお気持ちを抱いたことはありませんか?

例えば風邪をひいた時。

私自身の例ですが、以前は一人暮らしをしていたのですが、体調が悪くなると不安や寂しさを感じていました。

当時お付き合いしていた彼がいたのですが、泊まり込みで看病をしてくれとは言わずとも、「何か買って行こうか?」「具合はどう?」などいつも以上に気にかけて欲しかったのですが、彼は「そっか、ゆっくり休んでね」と言うだけで、それ以降はこちらから連絡するまでは何も応答がなかったんです。

私の体調が悪くなってしまった時は、毎回このパターンでした。

他にも、私が「こうして欲しいなぁ…」と思った事に対して、彼がしてくれる事が何だかいつも少しずれていたり、反対に私が良かれと思ってやったことがあまり嬉しそうでは無かったり。

本当にちょっとしたことなんですが、そういうことが少しずつ積み重なっていくと「あんまり私に興味ないのかな?私ばっかり好きで、この人私のこと好きじゃないのかな?」と、次第に彼が何をやっても、何を言ってくれても、全ての事に対してそんな”疑い”を持つようになってしまいました。

でも今だから言えることですが、彼は彼なりに私のことをちゃんと大事にしてくれていたのです。

Contents

私たちは「自分がされて嬉しい事は相手も嬉しいだろう」と思い込んでいる

私たち人間は基本的に、こう思い込んでいます。
「自分がされて嬉しい事はきっと相手も嬉しいだろう!」

例えば先に書いた私の例だと、私は体調が悪い時は心配をしてほしかったので、反対に彼の体調が悪い時には自分がそうして欲しい様に「大丈夫?具合どう?」「何かして欲しいことがあれば言ってね」と何度も連絡をしていました。
体調が悪い時はいつも以上にその人を気にかける事こそが、私にとってはその人を大切にしているという事、いうなれば愛している証拠の様なものだったのです。
ですが、彼からは返事が無かったり、あっても「大丈夫」だけだったり、こんなに心配してるのに何だか素っ気ないな…と当時は悲しくなっていましたし、「彼の体調が悪い時に役に立てない私って彼女でいる意味あるのかな?」とすら思っていました。

ですが、これは当時の私の話です。

最近の私は体調が悪くなったら、1人になりたいし、そっとしといて欲しいと思うようになっています。

今の私は実家に戻り家族と暮らしていますが、先日私が高熱を出した際、父と顔を合わせる度に「大丈夫か?体調はどうなんだ?」と聞いてくるので「風邪だよ」「寝れば治る」などと毎回簡単に答え、私はそそくさと部屋へ戻っていました。

私の心:『体調が悪いんだから、そっとしておいて欲しい…』

また、その間に友人から連絡が入ったのですが、「体調が悪いから元気になったら連絡するね」と伝えたにも関わらず、翌日、翌々日…とその友人から「まだ具合悪い?」などの連絡が来たのです。その度に私は「うん」とか、一言ずつ返事をしたのみでした。

私の心:『体調が悪いって言ってるのに、何で連絡してくるの?治ったら連絡するって言ったのに。そっとしておいてよ』

そこでようやく気づいたのです。
今の私の父や友人への返事はあの時の彼と一緒じゃないか…と。
彼は今の私と一緒で、体調が悪い時はそっとしておいて欲しかったのかもしれない。
だからこそ、私の体調が悪い時も、彼は私が連絡するまで連絡してこなかったのでしょう。

だって、彼がそうして欲しいと望んでいた事を私にやってくれていたのですから。

だとするならば、この体調が悪い時のやり取り以外にも、私が望んでいる事を彼がやってくれないと思っていたのと同じだけ、彼もそう思っていたのかもしれない。
もしかしたら…私も彼がして欲しいと思っていた事を全然出来ていなかったのかもしれないと思いました。

なぜ“もしかしたら出来ていなかったのかもしれない”なのかというと、私たちは圧倒的にコミニケーションが不足していました。
私は察して欲しいと思うばかりで、「体調が悪い時は色々と気にかけて欲しいな」など、言葉にして直接彼に伝えた事はなかったのです。
彼も同じような感じでした。


いくらパートナーといえど、私たちは“違う人間”です。

それはパートナーだけではなく、友人や同僚、上司に部下、さらには家族もそうですよね。

家族も、血は繋がってはいるけれど全く違う人間です。
だからこそ、コミニケーションを通じてそれぞれの違いを知り、その違いをすり合わせたり、受け入れ合うことが大切になって来るのです。
パートナーとなれば、なおさらそうですよね。

私たちにとって1番嬉しい事。

それは相手も自分も共に喜びや楽しみ、嬉しさ…そういったことを感じられる、そしてお互いに無理をしていない状態でいられる事なのではと私は思っています。

私は体調が悪い時に寂しい思いを我慢し、彼はそっとして欲しいのに私から何度も連絡が来る。
それをお互いに知らなかったとしたら。


どちらかが犠牲をしてしまったり、我慢をしたりという状況になりやすいのです。

そうなる前にコミュニケーションをとれればいいのですが、それが出来なかったとしたら、どう考えても、いつかどちらかに限界が来てしまう可能性が高いのではないでしょうか…。

「本当はこうして欲しいのに…」と思った時、どうしたら良い?

もう一度書きますが、私たち人間は基本的に「自分がされて嬉しい事はきっと相手も嬉しいだろう」と思っています。
ですが、私たちは別々の人間ですから、自分がされて嬉しい事を必ずしも相手が喜んでくれるとは限りません。


その思い自体は、まぎれもなく『相手への真心』という”愛”なんですけどね。

そこで!

ステップ1 自分がされて嬉しいちょっとしたことを日々伝えておく


自分がされて嬉しいちょっとした事を、できれば日々の会話の中でほんの少しずつでも良いので、相手に示しておく事をおススメします。

「私、体調悪い時はそっとしといて欲しいんだよね」

「私、朝ごはんはパンよりご飯派なんだよね」

「私、誕生日は豪華なプレゼントよりも景色が良い所で思い出が作りたい!」

さらに、相手がそれに対して答えてくれたあと、「あなたはどう?」と聞くと相手の情報も得る事が出来て一石二鳥ですよね。

そしてこのお互いの情報交換、どこかの歌手の言葉を借りるならば、お互いの『取扱説明書』をつくっていき、それを更新し続ける事こそが、とてもたいせつになってくるのではないでしょうか。

些細なことに感じられるかもしれませんが、この『自分がどうしたら嬉しいか、喜ぶかを相手に伝えておく事』によって、相手からしてみればあなたはどんどん分かりやすく、愛しやすい相手となっていくのです。


それだけで、とても大きな愛のリーダーシップとなります。

ステップ2 相手の愛し方を使ってみる


その相手の愛し方でその人を愛してみるというのも一つの方法です。

以前の私の場合だったら、私が体調不良の時に彼は連絡をしてこなかったから、私も彼が体調不良の時は連絡しない…って事ですね。

あなたの周りにいる人の愛し方、それはあなたが求めている愛し方とは違うかもしれませんが、もしかしたらその人なりにたくさんの愛を注いでくれているのかもしれません。
そして、その自分とは違う愛の形を見つけられれば見つけられるほど、今よりもっと簡単に愛し愛される喜び、もとい「愛」自体をあなた自身が感じやすくなるかもしれませんね。

 
参考になれば嬉しいです。

実は、今回の愛し方の違いに関して、私にとっても大きな参考となった心理学の1つの考えがありますが、そのお話はまた次回…。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
Contents