あなたの愛し方、私の愛し方②~3つのタイプ~

こんにちは、あるいはこんばんは。品田沙織です。

私は心理学を学ぶまで、”私がやってもらって嬉しい事は相手も嬉しい”し、反対に”私がされて嬉しくない事は相手も嬉しくないだろう”と当たり前に思って…いえ、思い込んでいました。

ですが、前回のお話に書いてみたように、私がやってもらって嬉しい事が相手も嬉しいとは限らなかったのです。

今日は私にとっても大きな参考となった心理学の1つの考えである、3つのタイプについてお話ししようと思います。

人間はそのときに必要な感覚を都度、選択しているのですが、人によって”優位”になりやすい感覚は異なるといわれています。

同じ人間だから同じように感じるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、気温の変化に敏感な人、「何か匂う」と異臭がすぐに分かる人、細かな味の違いが分かる人…こうやってみてみると、毎日生活していく中でも優位に働いている感覚、得意な感覚は人それぞれ違うという事が分かりますね。
私たちは普段、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の“五感”を使って生活していますが、こと心の世界での感覚は、視覚、聴覚、触覚、の3つに分類されます。
『視覚派』『聴覚派』『触覚派』

今日は、この3つの感覚について、お話をしてみようと思います。

Contents

視覚派について

プレゼントや花束、夜景がきれいなレストランなど、”目に見えるもの”を大切にします。

デザインや形、色彩に敏感だったり、出会った場面を映像で記憶することが多く、見かけを大事にし、相手の外見に心を動かされやすい場合も多々あります。

「ドアを開けた瞬間、真っ青な空と濃い木々の色合いが~」といった視覚的な表現を好むことが多く、「話が見えない」「イメージとしては」「今後のビジョンは」「まだぼんやりしている」などの視覚に関する語彙を使う事もよくあります。

目から入ってくる様々な情報に反応するため、一緒にいると意識があちらこちらに飛びやすい場合があります。

ちなみに…、男性には視覚派が多いという説もあるようです。

聴覚派について

「愛してるよ」「会えて嬉しい」など、”言葉での愛情表現”を大切にします。

言葉や音を記憶することが得意で、音楽やおしゃべりが好きだったり、反対に雑音があると集中できないという場合もあります。

「遠くで鳴いている小鳥の声が耳に優しく~」など、音に関する表現を好むことが多く、「何を言っているかわからない」「いい響きだ」「うるさい」「聞き捨てならない」など、音に関する語彙を使う事もよくあります。

あとはうんちくが好きだったり、論理的でわかりやすい話し方、独り言が多いなどという説もあります。

触覚派について

“手をつないでいたい”とか“くっついていたい”など、スキンシップをとり、触れ合う事で愛を確認するタイプです。


触感、におい、味などの感覚や、その場の雰囲気を察知することが得意だったり、過去の記憶とその時の自分の気分や感覚とが強く結びついていたりします。

「春の訪れを感じて自然と笑みが浮かんできた~」といった感覚的な語彙を使う事もよくあり、「話が掴めない」「いい感じ」「手応えがある」「腑に落ちる」などの表現を使ったり、話す時は身振り手振りをつけて伝える場合もよくあります。

人の近くにいる事が好きだったり、居心地の良さを大事にする傾向があるといわる事もあります。

優位感覚が異なるとコミュニケーションに影響が出ることがある

これらのパターンは言ってしまえばクセのようなもので、どのタイプが優れているといったことはありません。例えば、感覚派の人が聴覚を全く使わないということも当然なく、あくまでも一つの目安となる見方となります。

ですが、お互いの優位感覚が異なると、びっくりするぐらいコミュニケーションに影響がでてくることや、すれ違いが起きやすかったりするのです。

これはパートナーシップに限らず、友達同士、はたまた血がつながった家族だとしても同様です。

例えば。


誕生日に彼が夜景がきれいなレストランでの食事をした後、花束をくれたとします。

ここであなたが『聴覚派』だとしたらどうでしょう?

「彼は一言も「愛してる」とか言葉では気持ちを伝えてくれなかった…。これってとりあえずある程度お金かければ良いとか、何かプレゼントしておけば良いって感じなの?私の事…そんなに好きじゃないのかな?」

では『感覚派』だとしたら?

「え?ハグとかないの?ご飯は美味しかったけど、これなら家でくっつきながらお鍋食べてる方が全然イチャイチャできたよ!レストランでの食事も高価なのは分かるけど、堅苦しくて疲れちゃったな…」

そんな思いが湧いてきてしまう事もあるかもしれません。

ここでの彼は『視覚派』で、彼は彼なりにあなたの事を思って用意したであろうレストランでの食事と花束…それが彼が思う”愛”であり、彼なりの愛情表現だったわけですが、相手を思う”愛”があるのに、表現の違いでその愛が伝わらずにすれ違い、相手には「愛されてないのかな?」と誤解をされてしまっているとするなら、それはとても悲しい事ですよね。

だからこそ、大切な人と共に幸せになるためには、“コミュニケーション”がとても重要になってくるのです。

「この人はどんな愛し方をする人なんだろう?」

「どうすると嬉しいのかな?私は、どんな風に表現してあげようかな?」

まずはあなたから…そんな風に考えてみませんか?

パートナーを含め、周りの人たちが今日挙げた3つのうちのどのタイプに近いのか、それを見つける事はそれ程難しくはありません。

その方法とは、その人があなたにどんなタイプの愛情表現をしてくれているか、それを観察してみる事です。

そして「私はこうしてもらえると嬉しいよ」とあなたから伝えていく事が出来たら…。

自分や相手がよく使う感覚がわかると、自分の感覚世界から一歩踏み出して相手の感じている世界へと飛び込むことができます。

そうする事で“愛する”という事がとても簡単で身近な事になり、あなたの世界は今よりもっと幸せに溢れる世界へと変わっていくかもしれません。

参考になれば幸いです。

次回は今回のお話から派生させた、ちょっと大人なお話♡を書いてみようかなと思います。

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