自分を好きになりたい

こんにちは、あるいはこんばんは。
品田沙織です。(今更ながらスパイファミリ―にハマっています)

色々なご相談を伺っていると、性別にかかわらず、多くの方が感じている一つのある”思い”がある気がしています。

自分の事が好きじゃない

もちろんそれに該当されない方もいらっしゃいますが、どこかで多かれ少なかれ自分の事が好きじゃなかったり、良いものと思えなかったりする感覚がある方が多いようです。

自分が大嫌い。自分のことを良いと思えない。

かくいう過去の私も、自分の事が大っ嫌いでしたから、人間関係…特に恋愛においては、その気持ちが大きく影響していた気がします。

「可愛いね」「優しいね」「素敵だね」「そういう所が好き」

言われた時、嬉しいという気持ちは沸くのですが、自分で自分のその部分を否定している場合、嬉しく感じたとしてもその言葉を信じられない、受け取れないという事が起こります。

そして「私ですら好きと思えない部分を、誰かが好きになってくれるわけがない」という思いが時にはひっそりと、でも確実にいつもあるので、受け取れない状態が続くと、その人がどうして私を好きなのかがだんだん分からなくなってしまい、次第には「何で私の事が好きなんだろう?(こんなに私が嫌いな私なのに)」と相手への疑いが出てきたり、「ほら見て!こんなに私が嫌っている私の嫌な部分があるのよ!」と相手を試す様な(悪い)態度や行動をとってしまう場合もあります。

そしてそれを続けていった結果、大抵の場合はその方とはお別れする(振られる、離れられる)事となり「ほらね、やっぱりそうだ。私の事を好きになる人なんていないんだ(だって私ですら私の事が嫌いなんだから)」と、さらに自分を嫌うための要素を収集しつつ、”好かれない私”(嫌われる私)を実感できる事で、謎の安心感を感じたりする事もあります。

恋愛以外だと、職場で孤立する、誰かと揉めて辞めるパターンが多い、誰かと親しくなっても気づくと距離を取られるようになる…などのケースは、自分が嫌いという今回のお話が影響しているかもしれません。

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自分の良さを認められない、自分を承認できない心理の裏側には…

自分の良さを認められない、承認出来ない、褒められないという心の奥底には、必ず何か理由があります。

過去の経験


”過去に褒めてもらいたかった人から褒めてもらえなかった”という、大きな悲しみや痛みの経験が影響している可能性があります。
この場合、本人は全くその事に気づいておらず、「そんな経験は無い」と心当たりすら浮かばない事も多いのですが、その経験からの悲しみや痛みが大きすぎるあまり、強く感情が反応してしまい、外からの承認や愛の目線を全てシャットアウトするのです。

「褒めてくれなくて結構!どうせ私にはその価値もない最低人間ですから!」

依存性


子供の頃の思いがそのまま残っている様な状態です。
人と人との関係性は、自立する側と依存する側とで成り立っていると言われています。
分かりやすい例えですと、親子関係では親が自立側、子供が依存側。与える方(何かをしてあげる側)が自立側で、受け取る方(何かをしてもらう側)が依存側です。
過去の経験に関しても、依存性が大きな要素として影響している場合が多くあります。

「私が愛してもらう側。愛してくれるべきは相手であって私ではない。」

思春期


人は思春期になり、子どもの体から大人の体に変化するスピードが速ければ速いほど、自分を受け入れる作業が追いつかなくなり、不安感が強くなったりしてしまう事で、変わっていく自分、つまり”大人の自分”を受け入れられなくなり、そんな自分に嫌悪感を抱くようになる事があります。
そうすると必然的に、セックスも楽しめなくなります。

「大人になりたくない、大人の自分が嫌い。気持ち悪い。」ここで紹介させていただいたケースに必ずしも当てはまらない場合もありますが、多くの方はこのいずれか、または複数に当てはまる場合が多くある様です。

心の法則と物理的な法則は真逆なのです

心の法則は物理的な法則とは真逆だと、心理学では言われています。
物は与える程減っていきますが、愛は与える程増え、逆に与えなければ増える事は無いとも言われています。
という事は、愛は貰っている側ではなく与える側にならない限り、いつまでも自分を愛せない(自分に自信が持てない)という事になります。
私たちは自分から与えて愛する事によって、自分を愛し自信を持つことが出来るようになるというわけです。
”与える”とは、誰かを愛したり、励ましたり、応援したり、信じたり…といった事ですね。

ここで注意点です。
自分の事が好きではない状態でこの”与える”という事をやろうとすると、こんな思いが浮かんでくることが多々…本当に多々あります。

「こんな私に好かれたって嬉しいわけない」
「こんな最低な私が応援しても喜ばないでしょ」
「こんな私が信じたって何の意味もないでしょ」

ですが、ここが踏ん張り時です。
ここで愛を止めてしまった場合、「結局私は誰も愛せない、だからそんな私を愛してくれる人もいないだろう」と自分をさらに嫌う悪循環にはまってしまうのです。
ここで見つけて欲しいのは、必ずそこにある本当の願いや思いです。

「こんな私…かもしれないけど、好きでいたい、信じたい、応援したい」

そして、自分がどれだけ自分を愛していなかったとしても、そんな自分の魅力を伝えてくれたり、承認する言葉をかけてくれる人がカウンセラーを含め、誰かいたならば、ここでも思いの力を使う時です。

「その言葉を信じてみたい」

その”思い”こそ、自分を好きになるスタートだと私は思います。
そうやって自分以外の誰かや何かを好きになり、自分の愛を与えていく。
それを何度も何度も繰り返していった先には(何度もやる事が大切なので少し根気がいりますよー!)、与えた分だけ自分を好きになれている、今とは違った自分自身が見えてくるのではないでしょうか。


↓今回の記事の内容、実は私も心理学を勉強してこつこつやってきた事です。
その結果、大切な友人からこんな素敵なお祝いいただきました。
感謝感謝です。

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