”休む”って…なんでしょう?

こんにちは、あるいはこんばんは。
品田沙織です。

休む…って何なんでしょう。

以前の私は休むってどうしたらいいのかさっぱり分からず、家にいてゴロゴロしていると自分が自堕落なダメ人間になった気がしていましたし、かといって誰かと会うとか外出するとなると、その時は楽しめても帰ったらどっと疲れが出てしまったり…。

カウンセリングを受けていて「休みましょう」とか、そういった類の事をカウンセラーから言われたことって、みなさんはありませんか?
私は「休みましょう」って言われる度に「そう言われても、どう休めばいいのかが分からないんだけど」と、正直毎回思っていました。

ひたすら寝続ければ良いの?

外出したら気晴らしになって休んでいる事になる?

海とか山に行って自然に触れ合うとか?

絶叫マシンに乗ってストレス発散…という方法は私の選択肢には出てこなかったものの(絶叫マシンは苦手なのです)、「休みましょう」とアドバイスを貰っても、どうすれば休んでいる事になるのか、休んでどうなるのか、休むって一体なのかと、「休むとは?」という迷宮にどんどん迷い込んでいったのです。

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私たちの心は“緊張”と“ゆるみ(緩和)”を繰り返している

私たちの心は“緊張”と“ゆるみ(緩和)”を繰り返しているといわれています。

「なんだか上手くいかないな」という時って、緊張状態が続きすぎてしまい上手く緩和出来ていない可能性が高く、それこそが“疲れ”であり、それが続くと疲れが溜まっているという状態になるのだそうです。

休まない状態(緊張)を続けると、心だけでなく脳内の情報交換がうまく機能しなくなり、疲れているのに疲労を感じられなくなる、つまり麻痺した状態になるといわれており、自分ではいつも通りのつもりでも、体や心のエネルギーは低下しています。

そうすると、仕事でミスが続いたり、些細な事についイライラしてしまったり、ネガティブ思考になってしまったり。

そんな時に、「私…疲れているのかも」と休めれば良いのですが、「いいや、疲れているわけがない、そんなはずはない。私はまだ頑張れるはずだ」と、“疲れていますよ、ゆるめて下さい”という心のサインを見ないふりしている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

例えば以前の私は、都内で一人暮らしをしていた事もあり、家賃やらなんやらとお金がかかり、生活に余裕がありませんでした。
だからこそ、たとえ疲れていたとしても休むわけにはいかなかったのです。
時給制だったので、休めばその分お金も入りませんでしたしね。

さらに今考えると、社員ではなくアルバイト、彼氏もいない、結婚もしていない…と、私は沢山の劣等感を感じていたので、“そんな私が休むなんておこがましい。休んでいいわけがない”という思いも心の奥底では感じていたので、休みたいと思ってもその気持ちは無意識にぎゅっと抑え込んでいました。

生きるためにお金も稼がないといけない、それでなくてもダメな自分が休むなんておこがましい…、今考えるとそもそも“休む”という事自体を、私は自分自身に許していませんでした。

休息には2つの種類がある

休息には、主に2種類があります。

ゆっくりと体と心を休ませる

睡眠や瞑想

温泉に行く

だらだら、ごろごろする

映画や音楽鑑賞

などの”静”の休息。

積極的に活動してリフレッシュさせる

散歩、ジョギング

ヨガやスポーツジム

カラオケで熱唱

絶叫マシーンに乗る

などの”動”の休息。

実はこれ、どちらかだけでなく①②を組み合わせる事が大切らしいのです。


体を動かして疲労物質の排出を促し、その後はゆったりと安静に過ごす…というのが理想らしいのですが、①ばかりになってしまって②は食器洗いだけとか、なんなら①②のどちらかだけになってしまう時だってあると思います。


ここで、私が心理学を学びだした頃に弊社代表の平から聞いた言葉を紹介しますね。

「心はトライ&エラー。運動の様に、心の事に関しては何度も練習が必要で、失敗してもまた挑戦する事が大切ですよ」

 “休む”に関しても、トライ&エラー、練習が必要だと思うのです。


例えば自分なりに①と②を取り入れてみたとして、休みの後にいまいちすっきりしていなかったら、また改めて次の休みに①と②の量や質変えて試してみれば良いですし、それこそ都度自分の状態を気にして少しでも自分に注目してみる…、①②のバランスを探っていくという事は、自分の今の状態を知る事、つまりは自分を大事にする事にも繋がっていくのではないでしょうか。

心の面から見た”休む”とは?

やらないといけない事って、小さなことから大きなことまで、本当に色々ありますよね。
掃除、洗濯、仕事、郵便物出さなきゃ、メール返さなきゃ、あれしなきゃこれしなきゃ…。


私たちはいつも「やりたい事」というよりも、「やらなければいけない事」をこなしていく…こなさなければならない状況である場合が多く、極端な表現かもしれませんが、休むという事は”やらなければいけない事が何もない状態”と言っても良いのかもしれません。

その状態の時はつまり”何かしたいなと思ったらできる環境”という事です。

仕事中でも何でも、何か「やらなければいけない事」があったとしたら、私たちはその「やらなければいけない事」を優先し、例え心が「そうしてみたいな!」という思いを抱いたとしても、その気持ちを抑えて、辛抱して我慢しなければいけない。

まさにそれこそが、ストレスを産むとも言われています。


例えば…今日のあなたは一日中、掃除洗濯をしていたとしましょう。
それがたとえ掃除洗濯だったとしても、あなたがしたいと思った事をできている時。
そんな時は心がストレスを感じる事は恐らく無く、それは何かをしていたとしても”休んだ”と言っていい状態と同一という事になりますよね。
だって心がストレスを感じておらず、やりたい事を出来たって事ですから。
ですが、同じ様に掃除洗濯をしたとしても「やらなきゃいけないから…」「今日しか晴れないし…」という気持ちでやっていたとするならば、それは休んだ事にはならず、心にはストレスがたまり、それは”疲れる”とイコールになります。
”私がやりたいかどうか”

これこそが、休むに関しては大事な事の様です。

「やらなきゃいけない事は何もないから、明日の朝は何時まででも寝ていられる!」

そんな時あなたはどんな気分がするでしょう?
それを想像した時に心に浮かんできた感じこそが、”休む”…という事が出来た時の心の状態なのではないのでしょうか。

参考になれば幸いです。

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