恋愛がうまくいかないのは、「傷ついた自己肯定感」が原因かもしれません

こんにちは、あるいはこんばんは。品田沙織です。


この記事は、アメブロでご紹介した恋愛がうまくいかないときは、『自分との関係』を見直してみようの内容をさらに深掘りした“アメブロ+α”の記事です。

Contents

恋愛がうまくいかないのは、自己肯定感の“育て方”を間違えているからかもしれませ

恋愛がうまくいかないのは、自分に魅力が足りないからだ…

そんなふうに、恋がうまくいかない度に「私の何がダメだったんだろう」と自分を責めてしまった事ってありませんか?

「あの人に嫌われたのかもしれない」
「もっと上手にできていたら、違う結果になっていたのかもしれない…」

そんなふうに、つい自分の足りなさに目が向いてしまう。
私自身も、そうやって何度も自分を責めてきたひとりです。

ですが本当は、恋愛がうまくいかない理由って「足りないから」ではなく、あなたの魅力や努力が足りないからではなく、自己肯定感の“育て方”に原因があるのかもしれません

心理学では、自己肯定感(=自尊感情)には「社会的自尊感情」と「基本的自尊感情」という2つの側面があるとされています。

そして意外と多いのが、自己肯定感を高めようとした時に“頑張って認められる”という社会的自尊感情ばかりを育てようとしてしまい、「そのままの私でも愛されていい」という感覚である基本的自尊感情が育たないまま、恋愛に向き合おうとしてしまうケースなのです。

その結果、「愛し愛されたい」「安心できる関係を築きたい」と願っているのに、なぜか不安になったり、遠慮してしまったり、素直になれなくなってしまう…。

今回は、恋愛がうまくいかないと感じる背景にある“心の構造”を、『自己肯定感(自尊感情)と自分との関係性の視点』からお話していこうと思います!

アメブロ記事では書ききれなかった、もう一歩深いお話をお届けしますね。

恋愛がうまくいかないと感じたとき、なぜ自分を責めてしまうのでしょう?

私の何がいけなかったんだろう…

もっと私に魅力があれば違ったのかもしれない…

恋愛がうまくいかないとき、こんな風に自分を責めてしまった経験はありませんか?
失恋したときや関係がギクシャクしたとき、その原因をいつの間にか全部“自分のせい”にしてしまう。

ですが、もしかしたらそれはあなたに問題があるからではなく、自己肯定感が揺らいでいる時に出やすい“心のクセ”なのかもしれません。

私たちは幼い頃から、“条件つきの愛情”の中で育ってきた経験が多くあったりします。

「泣いたら恥ずかしいよ、ガマンしなさい」
「迷惑をかけたらダメでしょ」
「ちゃんとできる子がいい子だよ」

実はこうした経験の積み重ねによって、「失敗したら認めてもらえない」「できない私は価値がない」という思い込みが、知らず知らずのうちに根づいてしまっていることもあるのです。

そして大人になって恋愛に向き合う時、この思い込みがふと顔を出してくるのです。
相手とのすれ違いや不安を感じたときに、「やっぱり私のせいかも」「ちゃんとできない私はダメなんだ」と、思い込みと同じ方向に自分を責める方向に気持ちが向いてしまうのです。

でも、そんなふうに感じてしまうのって、本当は「大切にしたかった」「ちゃんと向き合いたかった」という、あなたの中にある純粋な想いや願いの表れだったりします。

つまり、自分を責めてしまうという事は、それだけあなたが真剣に人と向き合ってきた証でもあるのです。

その思いやりや優しさを、ほんの少し、自分自身にも向けてみてあげてみませんか?
それが恋愛がうまくいくための、小さな一歩になるのかもしれません。

自己肯定感とは?

自己肯定感という言葉って、ここ数年で本当によく耳にするようになりましたよね。
でも改めて「それって何?」と聞かれると、はっきりとは説明できない…という方も多いのかもしれません。

最初にも書きましたが、この自己肯定感、心理学の世界では「自尊感情(じそんかんじょう)」と呼ばれており、”私たちが自分のことをどう思っているか”という感覚の土台になるものなのです。

そしてこの“自尊感情”には、2つの側面があると言われています。

自己肯定感 ~「このままの私で大丈夫」と思える感覚

自己肯定感とは、”私はこのままでも愛されていい”と思える感覚のことをいいます。
できる・できないに関係なく、恋愛でも人間関係でも、自分らしくいられる心の土台…「私はこのままで大丈夫」と思える心の安心感のベースのようなもの。
たとえば、失敗したときに「それでも大丈夫」と思えたり、誰かに否定されたときも「私は私」と思える。
そんなふうに、結果や評価に左右されず、自分の存在を認められることが自己肯定感の本質です。

恋愛がうまくいかないとき、「自分なんて…」と感じてしまうのは、自己肯定感が揺らいでいるサインかもしれません。

だからこそ、恋愛を育てていくには「どんな自分にもOKを出せる」安心感を、自分の中に育てていくことが大切になってきます。

社会的自尊感情 ~外からの評価で育つ“自信”

社会的自尊感情は、外部からの承認によって育ちます。
そのため、自分の価値を感じるために“他人の目”が必要になり、結果として不安定になりやすいという特徴があります。

私たちは、日常のさまざまな場面で、「ちゃんと成果を出さないと認めてもらえない」「人の期待に応えられなければ、価値がない」と感じてしまうような経験を、無意識のうちに積み重ねていたりします。

例えば、努力して成績を上げたときだけ褒められる、または、まわりの期待に応えることが“良い人”としての条件になっているとか…。
そうすると、“誰かの評価を得ること=安心できること”と、と結びつけてしまう傾向があるのです。

認めてもらえないと「自分はダメかも」と落ち込んでしまい、恋愛においても相手に合わせすぎて疲れてしまうことがあったりします。

このように社会的自尊感情ばかりが育ってしまうと愛されるために頑張らなきゃという恋愛パターンが続き、自己肯定感のバランスが崩れてしまうかもしれません。

基本的自尊感情 ~何があっても揺るがない“土台”

基本的自尊感情は、どんな状況でも揺るがない「私はそのままで大丈夫」という感覚です。
これは、「できる・できない」に関わらず自分を受け入れることができる、安定した心の土台のようなものと思ってみてください。

例えば、失敗しても自分を責めることなく、「今の自分でも大丈夫」と感じられること。
それが基本的自尊感情が育っている証拠なんです。

この感覚がしっかりと育っていれば、他人の評価や成果によって自分の価値を決めることがなくなり、どんな自分でも愛して受け入れることができるようになります。

恋愛においては、たとえ失敗してしまったとしても自分を責めずに優しく接することができたり、自己評価を下げずにいられるようになります。
結果として、相手に依存せず、自分の価値をしっかりと認識した上で相手と向き合うことができるようになります。

恋愛がうまくいかないのは、自尊感情のバランスが崩れているからかもしれない

恋愛がうまくいかない時、実は自己肯定感(自尊感情)のバランスが崩れていることが多かったりするんです。

社会的自尊感情が強すぎると、愛されるために頑張りすぎてしまうことがあり、基本的自尊感情が育たないと、自己評価が低くなりがちです

その結果、相手に依存しすぎてしまったり、「私は愛されないんだ」と感じてしまったりするのです。


自尊感情のバランスを整えることが、恋愛をうまくいかせるためにはとても大切です。

社会的自尊感情が強い場合、他人に認められることが最優先となり、恋愛でも相手に合わせすぎてしまうことがあると書きましたが、そういった状態が続いてしまうと、恋愛が面倒に感じたり、 心から楽しめなくなったり、自分を犠牲にすることが多くなってしまいます

自己肯定感が安定すると、恋愛においても「私はそのままで愛されていい」と感じられるようになり、その結果、相手からの愛情を自然と受けとりやすくなれるのです。

自己肯定感を“正しく育てる”ために、今日からできること

結局、どうしたらいいの?

自己肯定感を育てるって言われても、どう始めたらいいのか分からないという方もいらっしゃるかと思います。
私も心理学を学ぶ前は、「結局何をしたら良いの?」と謎だらけでした。


でも、意外にも自己肯定感を“正しく育てる”最初の一歩はとてもシンプルだったんです。

自分を“最初から”受け入れる

私たちは無意識に、「もっと頑張らないと」「完璧でなきゃ」と思いがちです。私もずっとそう感じていました。
ですが、自己肯定感を育てるためには、最初から完璧である必要はないと気づくことが大切だった気がします。

自分に厳しくすることが必ずしも良い結果を生むわけではなく、今の自分をそのまま受け入れることこそが、変化の第一歩なのではないでしょうか。

完璧でなくても、自分には愛される価値があると自分に許可を出すこと。
自分の欠点や弱さを受け入れるほど、周りの人の欠点も受け入れやすくなり、関係も自然と深まります。
そしてその変化の実感が、さらなる自己肯定感を育む力になってくれる。

だからこそ、無理に自分を変えようとせず、最初から完璧でない自分を受け入れることが、最も大切なことだと感じています。
そこから少しずつ前進していくことが、本当の自己成長に繋がるのではないでしょうか。

「自分に対する小さな反応」を変えてみる

私たちは、つい「自分なんて」と思ってしまう瞬間がありますが、そんな時って無意識に自分を否定する言葉を使っていませんか?
ですが本当はそんな時こそ、自分に優しくすることが大切だったりします。


例えば、「今日はダメだったな」と思ってしまった後に、「でも、よく頑張ったな」と言い足してあげるだけで、心の中で少しだけポジティブな反応が生まれます。
少しずつ、反応を変えていくだけで、自分に対する見方が変わり始めるのです。

他人と比べる自分を手放す

無意識に他人と自分を比べてしまうことってありますよね。
ですが、人と自分を比べることが、自己肯定感を低くする原因になりがちなのです。

例えば、SNSを見て「なんであの人は上手くいっているんだろう?」と感じた時、その瞬間、無意識に自分と比べてしまっていたりするのです。

人と自分を比べてばかりいると、自分の良さを見失ってしまいます
人と比べるのではなく、自分が持っている強みや魅力に目を向ける

「人がこうだから自分もこうしなければ」と思うのではなく、自分にとっての幸せを探して大切にすることで、これもまた自己肯定感を育てることに繋がっていきます。

小さな行動の中で自分を信じてみる

日常の中で、少しだけ自分を信じてみる
例えば普段なら「どうしよう」と迷ってしまうような小さな決断でも、「今日はこれを選ぼう」と自分の直感を信じて行動してみることってとても大切です。

小さなことかもしれませんが、その小さな決断が積み重なることで、少しずつ自分への信頼が深まっていくのです。

自分の選択を不安に思ってしまう事もありますが、実はその不安こそが、少しでも自分を信じる力を育てるチャンスでもあるんです。

自分を信じることが怖いかもしれません
ですが少しずつ勇気を持って、是非自分の選択を尊重してあげてみてください。

まとめ 〜本当に満たされる愛の土台は、あなたの内側にある〜

恋愛がうまくいかないと感じたとき、その原因が相手や外の世界にあるように思えるかもしれません。
ですが、本当に満たされる愛の土台が、実はあなたの内側にあるということに気づくことが、一番大切なことだと感じています。

他人の評価や周囲の期待ではなく、自分の存在をそのままで認め、愛してあげる
それが恋愛にも人間関係にも良い影響を与え、より素直で深い関係を築くための第一歩になります。

自己肯定感を育てることは、決して一朝一夕で完了するものではありません。
心の世界はトライ&エラー、スポーツの様に毎日の練習がとても大切で、日々少しずつ、自分に優しく接し、自分を大切にすることで、着実に育っていきます。

あなたが「今の自分で十分だ」と感じ、愛される価値があることを実感できるとき、恋愛はもっと自然で、心地よいものになってくれるはずです。

まずは、自分を大切にすることから始めてみてください。そこから、本当に満たされる愛が広がっていくはずです。



参考になれば幸いです。

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